一冊と一杯、心に残る贈りもの。

10月に入り、朝晩の空気がぐっと心地よくなりました。
夜も少しずつ長くなり、珈琲を片手に本を読む時間が、なんとも贅沢に感じられます。

いきなりですが、本を贈られたことはありますか。
私はある年の誕生日に、友人から素敵な一冊をプレゼントしてもらったことがあります。それが、江國香織さんの『デューク』でした。山本容子さんの挿絵が添えられた美しい本で、犬と暮らしたことのある人なら、きっと胸が熱くなるお話です。

本の表紙を開くと、なんとサインと私へのメッセージが。「〇〇さんへ」ではなく「〇〇さんに。」と書かれていて、たった一文字の違いなのに、温かさとやさしさが伝わってきました。
どうやら、私が江國さんを好きだったことを聞き、サインをいただいてくれたそうで、一生忘れることのない大切な贈りものです。

私自身、本を贈ることは少ないですが、毎月のように誰かに珈琲を贈ります。
先日「エチオピア・ゲイシャ」を贈ったところ、塩を入れて飲むと美味しいと教えてもらいました。エチオピアでは塩を入れて飲むことが多く、酸味が抑えられてマイルドになるのだとか。また、ある友人は遠い国へ旅した際に「にしむらオリジナルブレンド」を持って行き、毎日楽しんでくれたようです。
贈りものを通して、思わぬ喜びや発見に出合えるのも嬉しいものです。

これからますます秋が深まっていきます。読書をしたり、旅をしたり、おいしいものを味わったり。あっという間に過ぎ去ってしまう短い秋のひとときを、どうぞ満喫してくださいね。
その際は、ぜひ珈琲も一緒に。

投稿者:ヨシモト


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