「夜のカフェテラス」を見に。

先日、神戸市立博物館で開催中の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」に行ってきました。
展覧会のタイトルにもあるように、一番の見どころはやはり「夜のカフェテラス」。原画を間近で見られるだけでなく、なんと撮影もできるのです。

ゴッホは、37歳で亡くなるまでのわずか10年間しか画家として活動していませんが、およそ1000点もの作品を残しています。
今回の展示では、初期のオランダ時代に描かれた暗く抑えた色調の作品から、パリやアルルでの明るく鮮やかな作品まで、約60点が並び、その画風の変化をたどることができました。

「夜のカフェテラス」は、アルルのカフェの一夜を描いた作品で、黄色と青という補色の組み合わせが印象的です。夜景を描きながらも黒を一切使わず、星の位置もほぼ正確に描かれています。一枚の絵の中に物語を感じさせてくれます。
貧しい暮らしの中、パンとコーヒーだけで日々をしのいでいたといわれるゴッホにとって、この明るく灯るカフェは、どんな存在だったのか。

《夜のカフェテラス(フォルム広場)》1988年
現場で描かれたという背景を知ると、さらに心を奪われます。
《自画像》1887年
ゴッホの自画像は、どれもこちらの心を見透かしているようです。

会場には、ゴッホだけでなく、ルノワールやモネ、ピサロといった印象派の名画も展示されており、見応えのある内容でした。

ゴッホの数ある言葉の中でも、「美しい景色を探すな。景色の中に美しいものを見つけるんだ」という一言が好きです。私も日々の生活の中に、“美しいもの”を見つけられる人でありたいものです。

金曜と土曜は夜8時まで開館しているそうです。
鑑賞のあとは、にしむら珈琲店で夜のひとときを過ごされてはいかがでしょうか。

投稿者:ヨシモト


アクセスカウンター

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です