長年の想いを遂げるシチュー

ずっと気になり続けているお店ってありませんか?
先日、20年近く気になり続けているお店に行ってきました。

お店の名前は「銀之塔」。
京都の祇園にあるシチュー専門店です。

祇園界隈のレストランでアルバイトをしていた学生時代、四条通沿いの印象的な看板を横目にしながら通勤していました。

「シチュー専門店ってどんなお店だろう?」と思っていましたが、敷居が高そうで訪れる機会もなく、そのうち京都を離れ、記憶から遠ざかっていました。

そんな先日、弟が「シチュー専門店に行ってきた」と話すので、詳しく聞いてみるとあの、「銀之塔」でした。いつの間にか、四条通沿いではなく南座の東にある大和大路通のビルに移転していました。

看板も当時のまま。銀座のお店から暖簾分けされたようです。

私も行ってみることにしました。家族を連れて。
ふつふつと煮え立つ陶器のお鍋に入ったシチュー定食。お肉は箸で切れる柔らかさです。和風の味付けでご飯によく合います。シチューの温かさを噛み締めるにはまだ早い夏の終わりでしたが、クーラーが効いた店内で、ハフハフしながら、いただくシチューはとても美味しかったです。

私はビーフとタンが入った「ミックスシチュー」にしました。
グツグツグツ

時を経て、かつて私がアルバイトをしていた祇園のレストランはなくなってしまいました。時代の変化の中でも存在し続けることはとても難しいことですが、「シチューの専門店」としてその温かさと美味しさを守り続けられていることに、しみじみとしてしまいました。

長年、一つの専門を追求し、変わらない味を守り続ける。その姿勢は、珈琲という専門に向き合う私自身にとっても、大きな刺激となりました。

投稿者:ミヤケ


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